知っておくと便利なエクセル関数(1)〜集計編

エクセルは「表計算ソフト」とも言われるくらいですから(もう死語?)、数値を集計する際に威力を発揮するわけですけれども、簡単な四則演算だけでなく、これらの便利な関数を知っておくと本当に作業効率が高まります。

今回は基本的だけど頻繁に使える、集計の関数をいくつかご紹介します。

基本的な集計(SUM関数、AVERAGE関数、COUNT関数)

もうすでに知られている関数なのであまり説明は必要ないかもしれませんが、一応ご紹介。

  • SUM関数・・・足し算ですね。=SUM(H2:H10)というのは、H2セルからH10セルまでの数値を足し算しなさい、というもの。
  • AVERAGE関数・・・その名の通り平均を算出します。=AVERAGE(C2:C10)というのは、C2セルからC10セルまでの数値の平均を算出しなさいというもの。
  • COUNT関数・・・これもその名の通りカウント、つまり件数を数えなさい、というもの。=COUNT(G2:G10)というのは、G2セルからG10セルまでの範囲にある数値が何個あるか数えなさい、というもの。

ちなみにこれら3つの集計数値は(平均、データの個数、合計)画面の下に現れるステータスバーにも表示されます。参照するくらいなら関数を入れなくても出ます。

条件付き集計(SUMIF関数、AVERAGEIF関数、COUNTIF関数)

先ほど述べた基本集計の関数の応用で、条件付きで集計するときの関数です。

  • SUMIF関数・・・条件付き足し算。ある条件を満たしたセルだけ算出します。=SUMIF(E2:E10,"法人",H2:H10)というのは、E2セルからE10セルの範囲で「法人」と入力されたものを見つけてきて、それに対応するH列の数値を足しなさい、というもの。
  • AVERAGEIF関数・・・条件付き平均。ある条件を満たしたセルの数値の平均を算出します。=AVERAGEIF(D2:D10,"男",F2:F10)というのは、D2セルからD10セルの範囲で「男」と入力されたものを見つけてきて、それに対応するF列の数値の平均を出しなさい、というもの。
  • COUNTIF関数・・・条件付きカウント。同じく、ある条件を満たしたセルが何個あるかを数える関数。=COUNTIF(D2:D10,"女")というのは、D2セルからD10セルの範囲で「女」と入力されたものを見つけてきて、何個該当するかカウントするもの。

今は条件の欄にダブルクオーテーション(")で囲ってますが、エクセルを操作するときの鉄則の一つは「ベタ打ちをせずに参照する」事なので、12行目あたりのセルに入力セルを用意して、そこに男・女とか法人・個人とか入力し、それを参照するほうがいいです。後でそのセルだけ変えてあげれば簡単にシミュレーションできますからね。

配列の積を計算する(SUMPRODUCT関数)

個人的に良く使うのがこのSUMPRODUCT関数。たとえば複数の商品があるときに部門全体の利益率の加重平均を算出するとか、在庫額を計算するときに各商品の単価と在庫数量を掛け合わせるとか、そういったときにこのSUMPRODUCT関数を使います。
今回のケースだと、たとえばこれまで受講したテストすべての平均点を出したい時に、

  1. =SUMPRODUCT(G2:G10,H2:H10)とやって、G列とH列の対応する数値をそれぞれ掛け合わせて合計点を出し、
  2. 出てきた数値をH14の受講回数合計で割ってあげる

と欲しい数値が算出されます。


また詳しくは動画でご確認ください。