ウオーターフォールチャートの作り方


ある2つの指標を比べるときに、その差異を構成する要素ごと見えやすくして表示するのがウォーターフォールチャートです。以前紹介した【チャートの選び方】では「Composition(構成)」に含まれていましたが、時系列推移比較ではなく、あるPoint of Timeで何かと何かを比較をするときに効果を発揮します。

世界的に有名なマッキンゼー社のOB・OGに「マッキンゼーで学んだ最も大きな事は何か?」というアンケート結果の第一位がこのウォーターフォールチャートだったとか(笑)確かに、差異の要素をわかりやすく可視化し、またプロフェッショナルっぽく(?)見せることができます。

個人的には、こんなプレゼンテーションをするときにウォーターフォールチャートを使います。

  • 昨期の利益と今期の利益を比べて、どの構成要素によって変化がもたらされたかを説明する
  • 期初に立てた利益目標と、現在の予測を比べて、どの構成要素に変化がもたらされたかを説明する
  • 売上高を100とした時に、どのコスト項目でどれだけの売上高比を占めているかを説明する
  • 全体のターゲットから当社のシェアを見せるときに、いわゆるAIDMAのどこで落ちてしまっているのか(認知が足りない?興味を喚起できない?購買欲求を引き起こせていない?など)を可視化する

非常にパワーを発揮するウォーターフォールチャートですが、エクセルでどうやって作成するのか迷っている人も結構多いみたいです。実はそれほど難しくないんですね。コツはグラフを構成する4つの要素を分けて考える、ということです。その4つの要素とは、

  • 最初と最後
  • 増加分
  • 減少分
  • 透明部分

言葉で書いても???かもしれませんね。下記の動画で手順を追って作り方をご説明したいと思います。

ひとつだけ注意点。この作り方は第10期黒字→第11期黒字だからできる、というのもあります。第10期が赤字だともう一工夫が必要になりますので、ご注意くださいね。